いのち短し、IT業界を目指せよ乙女

お金のはなし

IT業界の人手不足がヤバイ。最近ほんとひどい。

IT業界の端っこで日々奮闘中の当ブログ管理人は、ときおり懇意のクライアントからやや大きめのお仕事をもらうことがある。

そんなときは友人知人の技術者を誘って一緒に働くのだけれど、この頃は新規プロジェクトに参加してもらえるような人がなかなか見つからない。
みな長期でアサインされており口をそろえて「いつ体があくか、わからない」と言う。

商売繁盛なのは良いことだけれど、人手を求める方としては困る・・・しかたなく、今までお付き合いがなかった新しい人から探すことになる。
でも希望するスキルにマッチした人は なかなか巡り会えないのが現状。

もちろん良い技術者を探すのは元から大変な業界ではある。
が、以前は口コミであちらこちらへ声をかけ、人を探せば「もうすぐ手が空くよ」という人材が一人か二人ぐらいは見つかったものだった。

この変化は景気が良くなってきているせい?
確かに2017年現在の時点で、その傾向も少し見えてきている。

けれど、どうにも景気だけの問題とは思えない。
やはり社会全体として技術者の総数が不足しているっぽい。

そのあたりの現実が経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」という資料に書いてあった。一読したところ、なかなかに衝撃的な数字が並んでいた。

経済産業省の資料によると技術者の総数は、実は微増しているそうな。
2010年に 約89万人だったのが 2015年には約92万人弱に増加。
5年間でおよそ3%ほど増えている、らしい。

えーっ?増えている実感無いのだけれど!
・・・と思う私やあなたの感覚は正しい。

皆さんご存知のとおり、今や世の中コンピュータなくして成り立たない社会になっちゃってる。
それに対応しようと思ったら、技術者が微増した程度じゃあ、とうてい間に合わないんだね、これが。

同じ資料によれば 2015年の時点で、社会的需要として108万人の技術者 が求められている。
つまり差し引き約17万人の技術者が不足している計算。需要の85%しか満たしていない。

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資料では、この需給ギャップは年々拡大する!と警告を発している。
東京オリンピックの2020年には人材不足は30万人弱まで拡大する予測らしい。

そして恐ろしいことに・・・IT技術者の増加は2019年でピークを迎え、以降は減っていくらしい!

ここでまた驚きである。えっ。減るの?微増すらしなくなるの?
IT社会はどんどん広がっているのに!?
まさに驚愕。ほんとうヤバイんじゃないですか日本。

2019年に技術者は 92万3273人で頭打ちとなり、このままだと 2030年には85万6845人に減るらしい。
どうでもいいが、やけに数字が細かい予測である。さすが経産省ハンパない。
ともあれ2030年時点で不足数およそ60万人
もしそのときまで景気が良ければ、もっと需要が伸びるから不足数は80万人に及ぶ。

そう。もう需要の半分しか技術者がいない状態になっちゃうって事だ。

女性と外国人の正社員比率

そんな人材不足だからなのか、IT業界というのは実は正社員における女性比率が一般企業より高い。(※広義の業界全体における比率)
いわゆる「男女で職種を分けないタイプ」の企業において、女性の正社員は約22% (男性が78%)。
一方、IT企業においては女性の正社員は約24%

「ソフトウェア業」に限ってみれば19%と低いので、おそらくこれが世間一般のIT業界に女性が少ないイメージなのだろう。ただ実際にはIT業界というのはソフトウェアだけに限らない。広い意味で様々な職種があるので、その全体を合計すると 24.1%になる、らしい。

わずか2%の差だけれど、その女性が増えた分、男性社員も2%減るのだ。
だから男女比で考えれば、ざっくり倍で約4%弱の差となる。
これは中々の数字である。

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勝手な推測だけれど、世間のイメージはむしろ逆で、IT業界の方が一般企業よりも女性の比率が低い印象ではなかろうか。

だってITってブラックだから。むさいオッサンの屍が転がっているイメージじゃない?

・・・まあ、確かに。そういう会社も少なくはない。
そのイメージは間違いではないのだけれど、でも実際はIT業界も昔と比較してかなり改善してきている。古い統計資料を見れば、確かに女性比率はひどかった。ただ女性の労働参加が叫ばれてきていることもあって、女性比率は年々上がってきている。

すなわちIT業界って、本当は女性にとってかなり有利な職場なのだ。

そして経産省の資料によれば、外国人比率も同様に多いらしい。確かに、管理人自身も以前の職場でスペイン人が同僚だったし、台湾の留学生も居た。オーストラリア人のウェブデザイナーとプロジェクトで一緒に仕事をした経験もある。

やはり技術が要求される業界であるから、技術さえあれば外国籍だろうと就職しやすいのだろう。

昔から手に職があると強いというが、まさにそのとおり。

実は女性におすすめなIT業界

さて、そんな業界の状況を説明したところで、
ようやく本題に入れる。

記事タイトルにあるとおり「IT業界を目指せ」と言う、その根拠について示していこう。

  1. 性別より技術の有無で評価される
  2. 転職しやすい
  3. 社員の年齢層が若い
  4. ハラスメントが少ない
  5. 育休を取りやすい&取った後、復帰しやすい

 

と、リストアップしてみたけれど、その細かい解説をすると長くなっちゃうので後半を別の記事に分けさせてほしい。

 

続きはこちら => IT業界が女性におすすめな理由とは?

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