かんたん!便利!応用が利きすぎ!
こんな凄いフリーソフトが昨年(2014年)にリリースされていたとは、つゆ知らず。
英文PDFやMS-Wordに悩まされていた人間としては、知ってしまえばもう手放せない便利さ。
英語に限らず殆どの主要言語に対応しており、そのへんのウェブサイトまで、なんでも無料で翻訳してくれるフリーソフトを見つけたのでぜひご紹介したい。
※2019年4月10日追記
残念ながらこのソフトはマイクロソフトのAzure DataMarketの閉鎖により現在は使用できなくなっています。
新しい翻訳ソフトが見つかればまたご報告しますので、当記事はこういう便利なソフトが(かつて)あったよ、という意味でそれまで残しておきます・・。
(追記終わり)
そのソフトの名は「ClipBoard Translator」。
日本人作者とおぼしき方が作成&公開されているウィンドウズ向けのフリーソフトだ。
その仕組みはシンプル。
クリップボードを監視して、同じ言葉が2回連続でコピーされたらそれを自動的に翻訳するのだ。
だからあなたがすべきことは「Ctrl+C」のショートカットを2回連続で叩くだけ。
コントロールキーは押し下げたまま、Cキーを2連打すれば、それだけで翻訳結果がポップアップウィンドウに表示される。
これは地味に凄いこと。
なぜならPDFも、ワードもエクセルも、あるいはブラウザで表示しているウェブページも。
文字さえコピーできるなら、コピー元がどこからかは意に介さずに翻訳してくれるってことだもの。
以前の記事でPDF向けのWeblioプラグインを紹介したけれど、あれがもっと汎用的になったようなものだ。
主な機能の応用力に鼻血が出そう!
ReadMe.txt から抜き出した主な機能を以下に引用しよう。
- タスクトレイ常駐型で、翻訳言語は51ヶ国語対応、音声読み上げ言語は18言語対応。
- 翻訳実行トリガーはWindows上のあらゆるテキストを『連続2回コピー』するだけで、事前に設定した言語に翻訳します。
- 翻訳実行時に、翻訳文章をクリップボードにコピー、翻訳文章を自動的に読み上げ、通知実行、翻訳パネル表示を行うなど、細かな動作設定が可能です。
- URL(http://~)をコピーした場合は、Webページ翻訳を行います。
- 翻訳パネルで翻訳文章を確認したり、繰り返し音声を確認することも可能です。
まず対応言語の多さに驚き。
英語はもちろん、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語など欧米の主要言語に加え、アラビア、中国、韓国、クリンゴン……。
そしてURLを渡してのいわゆる「ホームページ丸ごと翻訳」にも対応。
さらに、しゃべる!翻訳対象となる単語はもちろん、翻訳した結果までもを音声で読み上げてくれる。
とどめに翻訳パネルを使えば、自分で文章を書いたり編集したものを翻訳させることもできるという。
なんだこの応用力の高さは!と叫ばずにいられない。
で、かんじんの翻訳性能はどうなのよ
このソフトはバックグラウンドにMicrosoftの翻訳サービスを利用しているらしい。
だから翻訳性能としては、Microsoft側の性能に依存する。
また未登録状態では1回あたり300文字まで。1日あたり3000文字まで、という制限がある。
ちょっと少なく感じるけれど、これはMicrosoftの翻訳サービスに無料アカウント登録することで1回1700文字&1ヶ月200万文字まで増やせるのでご心配無用。
有料オプションなら1ヶ月10億文字ぐらい使えるのでビジネス利用にも安心だろう。
そして実際に翻訳してみたのがこちら。
日本語「さて肝心の翻訳性能はどうなのよ。」
ClipBoard Translatorの翻訳結果:
Well what about essential translation performance of it.
参考までにExcite翻訳だと結果はこうなる:
Now, how is the essential translation performance?
逆変換も試そう。
「Well what about essential translation performance of it.」
ClipBoard Translator:
それの重要な翻訳性能について他に何。
Excite翻訳:
よくもの それの必須の翻訳性能 。
「Now, how is the essential translation performance?」
ClipBoard Translator:
今、重要な翻訳性能どうですか。
Excite翻訳:
どのように必須の翻訳性能であるかの現在?
英文からも試してみる。
「The poodle is believed to have originated in Germany.」
ClipBoard Translator:
プードルはドイツに起源を持つと考えられています。
Excite翻訳:
プードルは、ドイツに端を発したと信じられる。
ざっと見た限り、文章の自然さとしてまずまずの精度な気がする。
無料の機械翻訳としては、じゅうぶん実用に耐えるレベルではないだろうか。
ただネットワークごしに翻訳するソフトの宿命として、ネットワークの環境に依存する点は注意して欲しい。
ネットワークに接続できない状態では、たまに固まることがあるようだが、このあたりはソフトウェアの改善を待ちたいところ。
しばらく使っての問題点はそれぐらい。
なので個人的には、かなりオススメである。
ダウンロードはこちらから
ということで興味のある方は以下のURLからダウンロードして試してみてほしい。
きっとあなたも私と同様に、このClipBoard Translatorが手放せないツールとなるだろう。
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